「もくせい舎」では浴用、洗顔、シャンプー、そして台所用の石けんを制作していますが、とりわけ洗顔は美容と深く関わっています。とはいえ、もともと美容やコスメに疎く、百貨店の化粧品売り場で美容部員にあれこれ買わされるのが嫌だった私は、もっぱら通販メインの化粧品を愛用してきました。

 その通販コスメで覚えたのがダブル洗顔。まず「クレンジング」を使ってメイクを落とし、次に「洗顔料」で顔を洗うという方式です。

 ところが手作り石けんを使い始めて、この「ダブル洗顔方式」をやめてみたところ、何の問題もない、それどころか、この方が良いことがわかってきました。

 

 そんな折、タイトルにひかれて手に取ったのが、美容家・佐伯チズさんの著書『頼るな化粧品! 顔を洗うのをやめなさい!』です。

 

頼るな化粧品 この中で佐伯さんは、そもそも化粧品がなぜ必要なのか、なぜ化粧水をつけるのかを考えず、美容部員にすすめられるまま使っている、と指摘。トラブル対処やシミ隠しではなく「美肌」をつくるのが本来の美容の果たすべき役割だと説いています。

 その一つが「顔を洗うのをやめなさい!」という提言です。佐伯さんが身を置いていたフランスの化粧品メーカーでは「クレンジングこそスキンケアの命」で、そもそも石けんで顔を洗うという認識はなく、クレンジングで顔の汚れを落とすだけ。そこで佐伯さんも、ずっと「クレンジングでメイク落とし」→「そのあと水で素洗い」という方式の洗顔を続けてきたそうです。

 

 なぜ「ダブル洗顔」をやめた方がいいのか。それは、2回の洗顔は「洗いすぎる」という一点につきます。人間の皮膚は皮膚バリア機能を持っており、天然の保湿クリームともいわれる皮脂膜によって守られています。皮脂膜とはわかりやすくいえば、皮膚から出る「脂」と「汗」です。

 クレンジングも洗顔料も、この皮膚の油と汗を「洗い流す」もの。界面活性剤によって、水と油を混じり合わせることにより、水だけではとれない脂もきれいに取り去ります。ところがメイクだけでなく皮膚バリア機能のために必要な皮脂膜まで取り去ってしまうため肌が乾燥し、様々なトラブルの原因を作ってしまうことになります。


  「もくせい舎」では、手作り石けん「だけ」の洗顔をオススメしていますが、その理由もこれと同じ。洗いすぎをやめることに加え、天然素材の石けんを使うことで、お肌が自然にイキイキしてきます。何より、とても気持ちよく洗浄力も保湿感もある泡なので、「これで十分」と思えるのも大きな理由です。

 

 ところで、佐伯さんは著書の中で、美肌のためには日光を避けるべき、だから海水浴もスキーもおやめなさい、とすすめていましたが、それってどうでしょう? 美肌のために人生の楽しい時間を捨てられるでしょうか? 化粧品は、そんな時でも肌を守るためにこそあるものではないでしょうか。

 

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