JUGEMテーマ:社会の出来事

 

(文責:河野)

 

 

 もくせい舎には、ヒューレット・パッカード、エプソンの2台のプリンターがあり、書類のプリントやコピー、スキャンで使用しています。ペーパーレスが進んでいるとはいえ、商品ラベルや送り状など、プリントが必要なものはまだまだ多いのです。

 

 かつてプリンターは、専用ケーブルでパソコンと接続していました。それがやがてUSBケーブルになり、今やそれも姿を消しています。WiFi接続になったため、1台で複数のパソコンがプリンターに接続でき、置き場所もケーブルの配線に捉われずにすむようになりました。

 

 しかし、そういう便利さと裏腹に、進んだIT技術によって、しばしば作業の進行が妨げられるようになってしまっています。こちらが望むと望まざるとにかかわらず、プリンターはWiFiを通して私たちの知らないメーカー専用のどこかのサーバに接続されています。そして、それが悪さをします。ランニングコストを下げるため、プリンターインクに社外品を用いたときです。「非純正品が検出されました」などと警告を発したり、「本来の性能を発揮できない恐れがあります」と脅迫したり、「カートリッジが認識されません」などとサボタージュしたりして、いちいちプリンターが動かなくなるのです。

 

 プリンター本体は、価格が大幅に下落しました。プリンターのメーカーは、本体ではなく、継続的に買い替えが必要になるインクカートリッジで利益を出しているのだと思います。それだけに、自社製品のインクカートリッジを使わせようと、あの手この手を使ってきます。便利なはずのWiFi接続が、そのために、いちいち作業を妨害する非効率を生み出しています。では一体、消費者にとってのメリットはどこにあるのでしょうか。普通にケーブルで接続していた時代には、こんな面倒は起こりませんでした。IT技術によって、かえって不利益がもたらされています。

 

 

 菅政権では新たに「デジタル庁」が設けられ、マイナンバーカードを普及させるため、運転免許証との統一化を図っていくとしています。しかし、そもそもマイナンバーカードとは、マイナンバーを記録したカードでしかなく、意味があるのは数字そのものです。クレジットカードやキャッシュカードは、デジタル化の進展により、カードそのものを使う機会が減り、個人に割り当てられた数字を入力することで、決済などがデジタル化されるようになりました。それがデジタル化だとすれば、デジタル化が進んでいない原因は、国民の間にマイナンバーカードが普及していないことではなく、マイナンバーを使って行政手続きを簡便化するシステムが構築されていない、ということではないでしょうか。

 確か運転免許証にはICチップが埋め込まれているはずですが、実際のところ、これでなにがしかのデジタル化が進んでいるのか、ICチップが何に活用されているのか、正直なところよくわかりません。

 

 なによりも、プリンターインクでさえIT技術によって自社製品を使わせようと「監視」し「支配」する、それがこうしたデジタル化を進める側の発想であることを考えると、多くの人が、デジタル化を快く思わず、むしろそれによって政府が「監視」し「支配」を強めようとしているのではないか、と疑いを持って見るのも無理はない、と思っています。


 これからマイナンバーカードと運転免許証の統一化に、どれだけの税金と労力が投入されるのかはわかりませんが、その結果が、役所の窓口でコピーしたカードを書類に添付して出す、ということでないことを祈るばかりです。


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