- 2023.03.23 Thursday
意外と大変 家族葬
JUGEMテーマ:社会の出来事
(文責:河野)
「小さなお葬式〜」のテレビCMで一気に広まった感のある家族葬。コロナ禍で人が集まる場を避ける、ということもあり、近親者のみで行うお葬式も一般的になってきた。
私も今年一月末に父を亡くし、教会で家族葬による葬儀を営んだ。家族のほかに、親しくしていただいた父の友人数名に来ていただいた、小さな心温まるお葬式だった。
さて、問題はそのあとである。お葬式は小さくとも、父が亡くなったことは、父や母と付き合いのあった人たちにお知らせしなければならない。父は民生委員を長く務めたこともあり、男声合唱団にも所属し、また元気なときは母とともにゴルフやテニスを楽しんでいたりして、付き合いが多かった。
そうすると、みなさん心温かい方々で、独り身になった母を慰めようと、弔問に来てくださる。お葬式では、お花料(お香典)は辞退させていただくとお伝えし、来ていただいた方にお礼の品をお渡しすればすむのだけれど、弔問に来てくださる方は、なにがしかお供え物やお香典を持ってきてくださり、返礼品の準備もないので、あとでお返しを郵送するなども必要になる。
弔問に来てくださったお友達との語らいで、母はずいぶん心慰められた様子で、それもよかったとは思うが、お茶やお菓子の用意をし、やはり親しい方なので長い時間話し込むことにもなり、「お葬式終わったあとが結構大変だね」と苦笑いしていた。もう齢八十を過ぎ、時間に余裕のある世代ならいいけれど、仕事などで忙しい人だと、個別対応は大変だろう。
逆に考えると、そうした弔問の個別対応を避けて一度に済ますためとして、小さなお葬式とは反対の、大きなお葬式?がこれまで主流だったとすれば、ある意味それも合理的な方法として「アリ」なんだなと思った。
- 日々徒然
- 14:20
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